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競泳水着の変遷



競泳用の水着とは、いかに泳ぎやすいかに重きをおいた水着です。基本的に競泳用の水着は水泳連盟の公認を受けており、公認を受けていない水着では大会に出場することができません。ここでは、そんな競泳水着の歴史や現状を紹介します。

競泳水着の素材・形状の変遷の歴史

競泳水着の素材・形状の変遷の歴史

ある時期までは水着の素材は絹でした。1960年代にナイロン素材を取り入れた水着が登場しました。また、デザイン面においても身体にぴったりフィットする形状が主流になってきたのです。1970年代に入ると材質がナイロン100%からポリウレタンを混合させたものになり、縦横への伸縮性が備わる形となります。また、肩への負担を減らし、腕がスムーズに動くようデザインされた「レーサーバックスタイル」という競泳水着が登場しました。1980年代には、超極細繊維が開発されたことで、素材の配合がそのままでも生地の表面がなめらかになり、水の摩擦抵抗値が約10%も減少しました。さらに1990年代には超極細のポリエステルの糸を使用した生地に特殊なプレス加工を施すことにより、表面をさらになめらかにすることに成功しました。水の摩擦抵抗値は、さらに15%も減少しています。2000年代にはサメの皮膚表面を参考にした細かい溝やうろこ状の撥水加工が施され、また、首から下をほぼすべて覆った「フルボディ」と呼ばれる全身スーツタイプの水着も登場しました。

レーザーレーサーの誕生

2008年には、イギリスのスピード社(Speedo)が開発した「レーザーレーサー(LZR RACER)」という競泳水着が登場しました。この競泳水着は、アメリカ航空宇宙局(NASA)やオーストラリア国立スポーツ研究所(AIS)、大学や専門家の協力を得て開発されたものであり、生地の縫合をせずに特殊な超音波を利用して接着するため縫い目がなく、水の抵抗が軽減されています。また、極限まで身体にフィットし、凹凸を極力減らすように作られているため、着用する際は他人の手を借りないと着られないものでした。

当時、レーザーレーサーを着用した選手は次々に自己新記録を樹立し、世界新記録も続々と塗り替えられました。レーザーレーサーが登場したのは北京オリンピック前だったため、日本選手による記録更新、メダル獲得も大きく期待されていました。しかし、レーザーレーサーは日本水泳連盟(JSF)との間に日本水泳連盟公認の競泳水着としての契約が締結されていなかったため、日本代表選手はレーザーレーサーを着用できず圧倒的に不利になるという問題がおこりました。ようやく北京オリンピック直前に着用が認められ、これを着用した北島康介選手は100m平泳ぎと200m平泳ぎで金メダルを獲得しました。

なお、現在では水着の生地は繊維を織る、編む、紡ぐという工程で作られたもののみを着用することとなったために、このタイプの水着は公式大会での使用ができなくなっています。